・Beauty★Body vol.69
アロマテラピー/アロマテラピーの基礎知識


アロマオイル(精油)性質・選び方・扱い方

精油の性質をはじめ基本的な精油の選び方、取り扱い・保存方法をまとめました。

今やリラックスタイムに「アロマ」は必需品。精油を用意したら、いろんな方法で楽しみたいですね!そんなときに役に立つ精油の選び方や家での保管方法をお教えします。取り扱い留意点も挙げてますので、アロマテラピーをはじめる前に、必ずチェックしてくださいね。


まずは精油って何?

精油はナチュラル100%
精油はナチュラル100%
アロマテラピーでは『精油』というものを使います。英語ではエッセンシャルオイルといいます。植物の香りエキスの塊、とでもいいましょうか。

ラベンダーやローズなどフローラルなアロマをはじめ、オレンジやレモンといった果物のアロマ、ヒノキなどのウッディ系アロマなど、いろいろな種類があります。それぞれに効能があり、目的に合わせてセレクトします。

精油は「油」という文字が使われていますが、油脂とは異なり、べたべたしていたり、のびがいいものではありません。水に混ざりにくい性質は油と同じですが、強い香りをもつことや揮発性が高い(蒸発しやすい)などの性質は油とはまったく異なります。


精油はもともと、錬金術という過程で生まれた「水蒸気蒸留法」という方法で採取されるものがほとんど。先ほどのラベンダーやローズがこれに当たります。また、オレンジやレモンなど果物の皮に香りをもつものは、「圧搾法」という方法が使われます。少数派ですが「揮発性有機溶剤抽出法」という石油系の溶剤から香りを取り出す方法もあります。この方法で採られる香りは「アブソリュート」と呼ばれます。
精油はもともとの植物から極少量しか得られません。諸説ありますが、ローズなら50~100本の花びらから1滴しか精油がとれません。

アロマテラピーの専門ショップでは20~30種ほどの精油が売られています。どれも使ってみたいのですが、では、購入するときのポイントをお教えします。

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精油を買うときの注目ポイント!

さらにアロマは植物100%でもあります。人工アロマとお間違えなく
さらにアロマは植物100%でもあります。人工アロマとお間違えなく
  • サンプルで香りをチェック
    アロマテラピーでは、自分の好きな(好ましく感じる)香りを使うことをとても大切にしています。効果効能をメインに考えて、好きじゃない香りを無理して使うというのはNG。ということで、できれば初めて使う香りはまずサンプルで香りを試してから購入しましょう。

  • ラベルをチェック
    たんに「レモンの香り」とか「ローズの香り」と書かれているだけでは、ホンモノの精油かどうかわかりません(つまり人工の香りという意味)。植物100%かどうかを、学名(ラテン語)を見て確認しましょう。レモンとただかかれているだけでは「レモン風の香り」という人工香料のこともあるのです。レモンの学名はCitrus limon。この辺は少しお勉強が必要ですね。そのほか、使用期限、ロットNo、原産地、抽出部位が載っているものだとまず問題ないでしょう。

  • 値段をチェック
    植物には貴重性の高いものとそうではないもの、また、原料植物から精油がたくさん採れるものとそうでないもの、など色々と個性があります。そのため精油の値段はバラバラ。均一価格はありません。目安となる価格がないわけではありませんが、メーカーによってばらつきがあります。ただ、数mlで100円というのはありえません。たいてい1,000円前後から10,000円ほどします。

  • 1滴が0.05mlのドロッパーが一般的
    精油は紫外線に弱いため、茶色やブルーなど色つきのガラスのボトルに入っています。1滴1滴、しずくが落ちるドロッパー栓がついているので1滴ずつ取り出せますが、この1滴が0.05mlの分量になります。ただし、スポイドの場合は0.025mlというように、異なることがあるので、スポイドタイプの場合は販売店やメーカーに確認しましょう。

上記すべてクリアするなら、とりあえずアロマテラピーの専門ショップでのお買い物がおすすめです。精油は雑貨扱いのため、どんなショップでも気軽に販売されています。人工の香りと間違えないためにも専門ショップがいいでしょう。


買った精油は、どこに保管?

木の箱がなければせめてポーチに…。ボトルそのまま置いておくと紫外線の影響が受けやすくなります
木の箱がなければせめてポーチに…。ボトルそのまま置いておくと紫外線の影響が受けやすくなります

精油は酸化します。酸化するとどうなるかというと、香りが変わってしまいますし、酸化してるということは劣化しているため、肌へ刺激が出てしまう場合があります。匂いもフレッシュなときとは変わってしまうため、本来のアロマテラピー効果が望めないのです。良い状態で保管し、効果的なアロマテラピーを実践しましょう。

精油は水や熱に弱いので、高温多湿を避けて保管しましょう。理想は木箱。木材は熱を通さないし、光も通しません。また精油は引火性があります。火の近く(台所、アロマポット)での使用には注意が必要です。


アロマテラピーを安全に楽しむために

安全に楽しみましょう!
安全に楽しみましょう!
次のような点を注意して、安全にアロマテラピーを楽しんでくださいね。
  • ボトルを開封したら半年~1以内に使う
    保管方法にもよりますが、目安は短くて半年。特にレモンやオレンジなどの柑橘系は早く変質しやすいので、一般には半年を目安に使うよう言われます。そのほかは1年が目安です。

  • 精油をそのままつけない
    ボトルに入った精油をそのまま直接、肌につけるのは刺激がありすぎます。必ず薄めましょう。何で薄めるのかは実践方法によって異なります。アロマバスなら水ということになるし、アロマトリートメントなら植物油(キャリアオイル)ということになります。

  • 薄めたものを塗るときにはまずはパッチテストを。例えばホホバオイル5ml&精油1滴でトリートメントオイルを作ったら、それを二の腕などに塗り、半日ほど様子を見ます。赤くなったり、かゆみが出るなどの反応がないかどうかチェックします。

  • 精油を飲まない
    精油は飲むものではありません。海外の文献などでは飲む方法が提案されていることもありますが、素人判断では危険です。誤飲を防止するためにも、子どもの手の届かないところに保管しましょう。

  • 子どもや妊婦さんへの使用について
    子どもは肌が敏感であったり、また体が小さいため大人と同じようには使えません。AEAJ(社団法人日本アロマ環境協会)によると3歳未満の子どもには精油は香りを楽しむ方法(芳香浴)だけの使用にし、肌に塗るなどは推奨されていません。妊婦さんも同様で、肌に塗る場合は安定期以降にするなと色々な配慮が必要となります。ここでは全て説明することはできませんが、大まかなガイドラインとして妊婦さんは芳香浴ならごく珍しい精油でなければ大丈夫でしょう。高齢者については体調や体質などにおいて個人差も多いため、ひとくくりに説明するのは難しいですが、妊婦さんと同様、芳香浴であれば問題ありません。

いかがでしたか。たとえばなんとなくハーブティを飲むより効能などを知って飲むほうが効果的なように、アロマも精油の性質や効果、効能などを知って使いましょう。より効果が期待できますよ。 

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